脳梗塞での入院から退院までの費用は¥いくらかかる?

脳梗塞で入院するといったい¥いくらかかるのか?

前回までは脳梗塞で入院中の父、Tata煌との退院後の同居準備である引越しなどについて紹介してきましたが、
【前回記事はコチラ】Tata煌との同居準備 引越し不用品はリサイクルショップがいい?~和顔愛語~
今回は入院費について紹介してまいります。

昨年8月に脳梗塞で入院した父Tata煌ですが急性期の入院が53日間、そして回復期のリハビリ専門病院へ転院して退院まで153日、合計206日間(7カ月弱)の入院生活となりましたが、入院当初は治療費や入院費のことが全く解らず一体、いくらかかるのか不安で仕方ありませんでした。同じような境遇のご本人、また、そのご家族の方に少しでもお役に立てればと思います。

脳梗塞で入院した時に準備するものと掛かる費用の内訳は?

前日に調子が悪いことに気づき本人は猛暑による疲れと思っていたらしいのですが翌日に私が付き添い総合病院の脳神経外科で検査をしてもらうと脳梗塞との診断を受け即日入院となったTata煌。早速、病棟に移動し看護師さんから入院手続きの方法や入院に必要なものなどを教えてもらいましたが、こだわりさえなければ病院と提携している業者さんから有料とはなりますが、すべて揃えることができます。わが家の場合はその時点では意識もハッキリしていたTata煌と相談の上、有料で業者さんに準備してもらうものと自前で準備するものを決めました。看護師さんから教えていただいた必要なものは以下のとおりです。

①入院時預り金(預け金)
②パジャマ、下着類、タオル(バスタオル、フェイスタオル)類
③歯ブラシ
④ティッシュ
⑤はきもの

入院時の初期費用は預かり金のみでOK

①の入院時預り金(預け金)ですが、病院によって多少の違いはあるようですが、Tata煌が入院した病院では入院時の手続き
の際に¥30,000-を預け、毎月の支払時ではなく退院時の精算時に相殺されるとのことでした。

②,③については自分で準備することもできますが、病院と提携している業者さんより有料でセットとして準備してもらうこともでき、内容についても【パジャマとタオル類】、【パジャマとタオル類、下着類】などの組み合わせがあり、前記の方ですと¥300/1日程度となり、後記の方ですと¥500/1日程度となります。さらに下着類の内、紙パンツ(オムツ)が必要となる場合は使用枚数に関係なく¥500/1日が追加されます。

わが家の場合、紙パンツ等は自分で揃えた方が安くなりますので前記の方を選びました。ご家族がおられるような場合でしたら若干、手間にはなりますが前記の方をおすすめいたします。また、ご家族がいない方は仕方りませんが、家族の負担を少しでも減らしたい方には後記を選択される方も多いようです。

そして⑤のはきものについてはサンダル等は躓いたりして転ぶ危険性があるとのことから禁止されており、しっかりと履くタイプのものを準備する必要があります。わが家の場合はしっかり履けて、脱ぎやすくもあり低価格で購入できる学校等で使用する上履きタイプ、俗に言うトゥシューズ(バレーシューズ)にしました。

脳梗塞の入院生活で実際にかかる医療費とその内訳は?

入院時の初期費用とは別に毎月、必要となるのが医療費と食事代となり食事代は¥450/1日程度ですが、医療費は項目によって変わってきます。脳梗塞で入院したTata煌の場合は下記のようなものがかかりました。

①入院費 (一般病棟入院基本料など)
②医学管理等費 (検査、投薬、注射など)
③画像診断費 (X線及びCT撮影等の診断など)
④リハビリテーション費(リハビリテーション計画及び実施など)
⑤DPC (国が推奨する医療費支払制度で包括医療費支払制度方式であり入院期間中に最も多く医療資源を投入した1疾患のみ
に厚生労働省が疾患ごとに区分を定めた定額と従来通りの出来高評価制を合わせた算出方法により決まるもの)
DPC詳細はコチラ(病院情報局より出典)

これらの費用は点数制にて算出されており、1点/¥10となっております。入院に限らず通院での医療明細書でも同じような表記がされており意味不明に思った方も多いはずでは?(わたしもその中の一人ですが‼)

※ちなみに回復期リハビリテーション病院でのDPC制度は導入されていないことから転院後は出来高評価制のみの適用でした。

入院費の医療合計点数から自己負担の割合について

Tata煌の急性期での総合病院入院時の1カ月の医療ポイント数は

①入院費 初月6,370点 2カ月目190点
②医学管理費 初月1,770点 2カ月目1680点
③画像診断費 初月250点 2カ月目180点
④リハビリ費 初月20,745点 2カ月目21,710点
⑤DPC    初月75,976点 2カ月目63,324点
———————————————————
合計     初月105,111点 2カ月目87,084点  でした。

DPC制度が導入されていない回復期リハビリテーション病院へ転院後は従来の出来高評価制の算出及び食事代金も食事療養費として加算されてきましたので130,000点/1カ月平均となりました。

1点/¥10ですので1,000,000前後/1カ月の計算になりますが、これらの額に対して国で定められた年齢/所得により自己負担率が決められているのでその割合だけ負担すればよいこととなっています。

詳細はコチラ 医療費の自己負担 厚生労働省HPより

ということになりますので、年齢や所得により差はありますが医療費については1割~3割の自己負担で支払えばよいことがわかります。

それでも高額には違いない入院費、さらに自己負担額を減らすにはどうしたらいいの?

仮に¥1,000,000/1カ月の入院費を自己負担3割となった場合¥300,000、自己負担1割の場合でも¥100,000となり、そのほかに食事代や消耗品などの出費を考えるとけっして簡単に払えるものではありません。ほかに減額できる制度等はないものか調べTata煌が実際に使用した制度と、その他の使用できる制度をご紹介します。

75歳以上であれば後期高齢者医療制度で自己負担限度額が適用

後期高齢者医療保険制度とは、満75歳になるとこれまで適用されてきた医療保険制度から移行される保険制度で満75歳時の年間所得により自己負担限度額が決められ、その負担金のみを支払えばよい制度であり、費用の約5割が税金で賄われ、約4割が現役世代からの支援金、残りの1割が後期高齢者医療保険制度の保険料から捻出されているものになります。

詳しくはコチラ 横浜市HPより

また、わが家のTata煌は脳梗塞発症時83歳でしたが、満75歳未満の方でも適用される高額医療自己負担金限度額制度がありますので、こちらも参考にしていただければと思います。

詳しくはコチラ 医療費の自己負担(ページ下方)厚生労働省HPより

【まとめ】入院時、医療保険に加入していれば、さらに安心です‼

脳梗塞での入院したTata煌ですが、急性期での入院費、回復期での入院費ともに後期高齢者医療保険制度を適用し、実際に毎月支払った金額は医療費¥57,600と食事代¥40,000程を合計した¥100,000程度とかなり安くはなりましたが、それでも7カ月弱の間、毎月となるとけっして楽な金額ではありませんでした。

Tata煌の場合、自身で掛けていた医療保険(CMにアヒルが登場する元、外資系医療保険)は、入院時、¥5,000/1日が給付されるものでしたが、給付期間が60日までのものでしたので残りの5カ月弱は本当に厳しかったです(わが家の場合は退院後の同居のために引越し等で出費がかさんでいたので特にですが)。

とはいえ高齢者で手厚い内容の保険となると掛け金も高額になりますし、なかなかたいへんなものです。Tata煌に限らず、わたしも50歳近くになりますし、それでもってKid煌は、まだ6歳ですので1度、保険を見直すことに。お世話にならないことが1番ではあるのですが、やはり今回、身をもって医療費の負担の大きいことを体験しましたので「備えあれば患いなし」かと、しみじみ思いました。

今後は退院後に向けてリハビリ入院中に準備したもの、手続きしたことなどを紹介してまいります‼

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